Column
お役立ち情報
【この記事で整理すること】
Webサイトがある今、「会社案内って必要なの?」
「わざわざお金をかける意味はあるの?」そう感じるのは自然なことです。
実際、会社案内は毎日使うものではありません。
ただ、商談後に社内で回覧されたり、紹介先へ渡されたり、採用候補者に渡したり、
金融機関や協業先に会社を説明したりと、会社を判断する場面で使われることがあります。
この記事では、会社案内にどんなメリットがあるのか。
そして、Webサイトがある今でも、なぜ会社案内が必要になる場面があるのか。
「紙かWebか」ではなく、誰が、どの場面で、
何を判断するために見るのかという視点から整理します。
昔、大手企業の会社案内を2年続けて担当させていただいたことがあります。
当時の私は、「たかが会社案内なのに、なぜここまで?」と思っていました。
それほどページ数が多いわけでもありません。
それなのに、10人以上の大人が関わり、何度も会議を重ねていました。
当時の私が知らないだけで、本当はもっと多くの人が関わっていたのだろうと推測されます。
しかし、当時の私にはその意味がよく分かっていませんでした。
後になって知ったのですが、その会社案内は株主向けに配られ、会社の取り組みや将来性、
社会的意義や環境への姿勢などを伝える、大切な役割を持っていました。
「たった一冊の冊子」ではなく、「会社の信用を伝える装置」だったのです。
もちろん、中小企業で株主総会開くことは稀であるかもしれません。
だから、「Webサイトがあるし、会社案内って必要なの?」と思うのも自然なことです。
実際、お客様からも、「何に使うんですか?」
「お金をかける意味がありますか?」と聞かれることがあります。
私自身も、昔はそう思っていました。
会社案内は、Webサイトの代わりではありません。
Webサイトは、広く情報を知ってもらうための装置です。
一方、会社案内は、商談の場で手渡したり、紹介先へ持って行ってもらったり、
社内で回覧されたり、採用候補者が持ち帰ったり、
金融機関や協業先へ会社を説明したり、限られた場面で使われる接点です。
つまり、同じ「会社を伝える」でも、役割は少し違います。
だから、「Webサイトがあるから会社案内はいらない」とも、
「紙の方が信用される」とも、一概には言えないと思います。
会社案内のメリットを考える時、紙かデジタルかという話になりがちです。
でも、本質はそこではない気がしています。
大切なのは、「誰が、どの場面で、何を知りたいのか」だと思います。
例えば、商談の後。担当者が社内に戻って、「こんな会社だったよ」と説明する時。
あるいは、紹介された相手が、「こんな会社らしいですよ」と渡す時。
採用候補者が自宅へ持ち帰り、家族と話す時。
その場に、自分はいません。営業担当もいません。
だからこそ、相手の手元に残り、共有され、説明を支えるものが必要になると思います。
会社案内は、営業資料とは少し違い、商品を売るための資料ではありません。
どちらかというと、「どんな会社なのか」「どんな姿勢で仕事をしているのか」
「安心して付き合える会社なのか」を伝えるためのものです。
だから、会社概要や沿革だけを並べても、何をしている会社かは分かっても、
どんな会社なのかまでは伝わりません。
逆に、営業の現場や紹介の場で、「この会社、ちゃんとしているな」「丁寧な仕事をしそうだな」
そんな印象を持ってもらえることもあるかと思います。
信用を得ることは、簡単なことではありません。
だからこそ、こうした小さな接点の積み重ねが大切になるのだと思います。
営業先が知りたいことと、採用候補者が知りたいことは違います。
金融機関と協業先でも違います。紹介された相手と既存のお客様でも違います。
だから、「誰が、どの場面で、何を判断するために見るのか」を考えることが大切です。
実際、会社案内を毎年更新している会社もあります。
一方で、「昔作った会社案内を、古いんですけどねと言いながら渡している」
という会社もあります。
もちろん、それが悪いわけではありません。
ただ、変わっていないと思っているのは自分たちだけで、
市場も、お客様も、周りの環境も変わっています。
その変化を意識している会社ほど、接点を見直し続けているように感じます。
会社案内が必要ない会社もあります。
技術力や実績だけで十分に選ばれている会社もあるでしょう。
また、求められていないのに作る必要もありません。
ただ、初めて会う相手に会社を説明する場面があるなら、何を渡すのか。
何が手元に残るのか。それは意外と大きいことです。
そして面白いことに、Webサイトで整理した情報を会社案内に落とし込むと、
「本当に伝えたいことは何か」「何を削るべきか」を改めて考えることになります。
その過程で、会社の姿勢や丁寧さ、品格のようなものが自然と現れてくることがあります。
だから、Webと会社案内は別々の制作物ではありません。どちらも、会社を伝える装置です。
役割を分けながら、連動して考えることで、伝わり方にも一貫性が生まれていきます。
会社案内の価値は、紙であることそのものではありません。
誰かの手元に残り、社内で共有され、対面での説明を支え、
会社の信用を少しずつ積み重ねていくことにあります。
だから、会社案内を作るべきかどうかを考える時も、「紙にするかどうか」ではなく、
「誰に、どんな場面で、何を伝えたいのか」から考えることが大切なのかもしれません。
Dactiveでは、会社案内を単体の印刷物としてではなく、
Webサイトや営業資料など他の接点とあわせて、
会社や事業の伝わり方を整えるものとして考えています。
新しいお客様や取引先、協業先に対して、どんな印象を持ってもらいたいのか。
そんなことを考え始めた時は、私たちにご相談ください。
この記事を書いた人
株式会社ディアクティブの代表取締役、ブランド戦略プランナー。桑沢デザイン研究所卒業後、都内のクリエイティブプロダクションにて、アートディレクター・デザイナーとして12年間、広告代理店案件を中心に経験を積む。2016年に独立し、ブランディングを軸としたコミュニケーション戦略の立案に従事。2023年3月に数人のクリエイティブメンバーとともに法人化。所属メンバーは、それぞれが個人事業主として活動していた2016年からのメンバーで構成されており、会社としての実績はまだ少ないものの、チームとしての実績は多数。マーケティング・ビジネス実務検定保有
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