Project
奈良県で多品目の野菜を生産・販売している寺田農園株式会社。
中でも「ハーブ・マイクロリーフ・エディブルフラワー」は非常に豊富な品揃えを持ち、既に飲食店との取引実績も多数ありました。
また寺田社長自身も、「全国農業青年連絡協議会 会長」「奈良県指導農業士会 会長」などを歴任してきた、
農業業界では非常に知名度の高い存在です。
つまり、「実績がない」「評価されていない」という状態ではありませんでした。
一方で、コロナ収束期にご相談いただいたテーマは、
「新しい取引先を開拓したい」「飲食店市場へさらに認知を広げたい」という販路拡大でした。
当初は補助金を活用した販促・サイト制作のご相談でしたが、
ヒアリングを進める中で見えてきたのは、単なる販促不足ではありませんでした。
本当の問題は、「既にある強みや評価が、新しい市場へ十分広がる構造になっていない」ことでした。
そのため、単なるデザイン制作ではなく、「どのような存在として市場に認識されるべきか」
という整理からプロジェクトをスタートしました。
寺田農園株式会社は、ハーブ・マイクロリーフ・エディブルフラワーなどにおいて、圧倒的な品揃えと生産力を持っていました。
また既存取引先からは、「柔軟な対応力「提案力」「品質の安定感」などを高く評価されており、
現場では強い信頼関係が築かれていました。
一方で、新たな販路拡大を進めていく中で、課題となっていたのが、
「既存顧客には伝わっている価値を、新しい飲食店市場へどう広げるか」という点でした。
特に、ハーブ・マイクロリーフ・エディブルフラワーは、単なる価格比較だけで選ばれる市場ではありません。
「どんな農家なのか」「どんな提案ができるのか」「どこまで対応してくれるのか」といった、
「取引先としての信頼感」が、選定理由に大きく影響します。
しかし当時は、寺田農園株式会社の持っている強みが、整理された形では設計されていませんでした。
そのため、販路拡大を進めるためには、単なる商品紹介ではなく、
「寺田農園株式会社が、どのような価値を提供できる存在なのか」を、新しい市場へ伝わる形で整理する必要がありました。
販路拡大を進める上で、まず整理したのは、「寺田農園株式会社を、新しい飲食店市場に対して、
どのような存在として認識してもらうべきか」という点でした。
ハーブ・マイクロリーフ・エディブルフラワーは、単に商品を並べるだけでは、
価格や見た目の比較に入りやすくなります。
しかし実際には、既存取引先が評価していたのは、「豊富な品揃え」「柔軟な提案対応」「相談のしやすさ」
「現場理解の深さ」といった、「取引先としての安心感」でした。
そこで今回は、単なる商品訴求ではなく、「ハーブ・マイクロリーフ・エディブルフラワーのことなら、まず寺田農園へ相談する」
という認識をつくることを重視しました。
その象徴として、全国農業青年連絡協議会会長や奈良県指導農業士会長などを歴任してきた寺田社長自身をビジュアル化。
単なる農産物紹介ではなく、「誰が作っているのか」まで含めて、印象形成できる構造を設計しました。
また、キャッチフレーズには、「あなたのお店のかかりつけ農家を目指します」を策定。
これは、単に商品を納品する存在ではなく、「困ったら相談できる存在」「提案まで含めて伴走できる存在」
として認識してもらうためです。
さらに、忙しい飲食店でも短時間で必要な情報へアクセスできるよう、スマートフォンファーストのサービスサイトを構築。
豊富な商品群の中でも、どのような商品を扱っているのか、どのような提案ができるのかを、
直感的に理解できる構造へ整理しました。
加えて、代表商品を掲載したリーフレットを制作し、近郊飲食店へ直接アプローチ。
Webだけで完結させるのではなく、リアル接点も含めて、認知拡大と市場接点を増やすアプローとしました。
今回のプロジェクトでは、販路拡大に向けた認識整理と接点設計を中心に構築を行いました。
具体的には、「どんな農家なのか」「どんな提案ができるのか」「何を強みとしているのか」を、
新しい飲食店市場へ伝えるためのブランドメッセージ・Web・紙媒体を整理。
また、「寺田社長のビジュアル化」「かかりつけ農家というポジション設計」「スマートフォンファーストのサービス設計」
「リアル接点との連携」などを通して、飲食店市場へ向けた一貫したコミュニケーション基盤を構築しました。
なお、本プロジェクトは「販路拡大に向けた整理と構築」までをミッションとしており、
その後の運用成果追跡までは行っておりません。
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